今回アングリア・ラスキン大学(ARU)は、大学の教育水準に関する英国全体の調査において、その教育の質において最高評価となる「Gold(金賞)」を獲得しました。

Teaching Excellence Framework(TEF)は、英国の学生局:Office for Students(OfS)が実施する全国的な高等教育に関する調査で、学生が最も関心を寄せる「教育、学習、学業から得られる成果の達成」に焦点を当てています。

TEFには、Gold、Silver、Bronzeの3段階の評価カテゴリーがあり、今回のGold獲得は、ARUにおける学生の経験と成果が優れていることを意味しています。今回の調査によってGoldを獲得できた高等教育機関は英国全体で46校であり、これは全調査対象(228校)の約20%に当たります。

とりわけARUのコース内容と授業は、「革新的で非常に効果的なコースデザインと内容で、学生が積極的に学習に取り組み、学習意欲を掻き立てられる」と評価されました。また、「改善のための学生への関与」、「意図された教育的利益」、「教育的利益を支援するアプローチ」、「学習環境と学業支援」、「学習リソース」の分野でも傑出していると評価されています。現に2018年から2022年にかけて、ARUは教育と学習を強化するために4000万ポンド以上をすべてのキャンパスで投資しており、これらの実績が評価されたものと考えられます。

さらにTEFでは、ARUの「学生の成功を支援するためのアプローチ」も優れていると評価しています。ARUのEmployability Strategy and alumni careers centre(キャリアセンター)が、就職や進学への次のステップを手厚くサポートしていること、さらには学生のメンタルヘルス支援に対するアプローチを積極的に行っていることなどが高く評価された形です。

調査報告書ではまた、エセックス州の医師不足に対処するために設立された医学部や、ARUが地域の雇用主をコースチームと一緒に招き、コースを設計し、継続的に更新するスキームなどを挙げ、ARUの地域ニーズへの対応力を強調しています。

今回のARUのTEFでのGold獲得は、9月初め、ARUがTimes Higher Education(THE)2023アワードで、ユニバーシティ・オブ・ザ・イヤーを含む3つの賞の最終候補に残ったというニュースに続く栄誉と言えるでしょう。なおこの賞は12月7日に発表されます。

※見事ユニバーシティ・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。詳細はこちら

参照

Education provided by ARU is Gold standard|Anglia Ruskin University
TEF 2023 ratings|Office for Students