海外の教育機関のMBA学位を取得するためには英語力が必須です。ここでは海外MBAを取得するために必要な英語力について、留学するか・しないかによる違いや、研修機関/プログラムによる英語力規定の違いについてお伝えします。

留学してMBAを取得する場合に必要な英語力は非常に高度

海外MBAを取得するために必要な英語力は、まずそのMBA学位を留学して取るのか、あるいは日本国内で取得するのかによって大きな違いがあります。まずは留学してMBAを取得する場合に必要な英語力を見てみましょう。

試験の名称一般的に必要とされる得点・スコア
(必要な得点・スコア / 満点)
TOEFL iBT100~110 / 120
IELTS6.5~7.5 / 9.0
GMAT600~720 / 800
※すべてのMBAプログラムに該当するものではありません。あくまで参考としてお考え下さい。

TOEFL iBTIELTSは英語圏の大学や大学院への入学に際して英語能力測定に利用される英語試験、GMATはMBAなどをビジネススクールで学ぶために必要な言語能力や分析的思考力、数学的な能力を測定するための試験です。

TOEFL iBTとGMATについては満点に対して80~90%の得点が必要であり、これは決して容易に取れる得点ではありません。またIELTSについては一見ほかの二つよりもハードルが低そうに見えますが、実態はかなりハイレベルなスコアであり、日頃英語に自信のある方でも一定期間の試験対策を行わなければ到達できないスコアと言えます。

ちなみに日本の企業が英語力測定に利用することが多いTOEICに置き換えて考えますと、いずれも満点(990点)に近い方でないと取得できないレベルの得点・スコアと言っても過言ではないでしょう。

英語圏に留学してMBAを取得する場合、講義がすべて英語で行われるだけでなく、英語ネイティブのほかの学生たちと、ケース・メソッドやディスカッションを頻繁に行う必要がありますので、高度な英語力が必要なのは当然のことといえます。また表に示した得点・スコアはあくまで入学時に必要とされる英語力であり、学生は入学後も絶えずビジネス関連のボキャブラリーを増やすなど、継続的に英語力をブラッシュアップしていく必要性があるでしょう。

このように、留学でMBAを取得しようとする場合に求められる英語力はとても高度なものであり、容易にクリアできるものではありません。
また私費留学の場合は莫大な学費や生活費など金銭的な負担も大きく、またビジネスキャリアを中断して留学しなければならないため、大きな「機会損失」の可能性があることも覚悟しなければならないでしょう。

日本で取得できる海外MBAに必要な英語力はおおむね中級レベル

続いて日本国内で海外の教育機関のMBAを取得する場合ですが、当校を含めた各教育機関の英語力基準は以下の通りとなっています。

教育機関必要とされる英語力プログラム中の言語
D(米国)TOEIC700点
※上級課程進学時に必要
基礎課程…日本語
上級課程…英語
E(豪州)TOEIC600点
※英語科目の履修に必要
日本語と英語のMix、またはすべて英語のどちらかを選べる
F(英国)英語力不問すべて日本語
当校(英国)英語の読み書きができる方
※得点・スコアは必要なし
PGD課程…講義は日本語、課題は英語
MBA課程…すべて英語
※教育機関のD、E、Fという表記は当ウェブサイト内のほかの記事(以下)とも連動しています。

留学してMBAを取得する場合に比べると、必要とされる英語力はぐっと下がります。概ね「中級レベル」と表現して差し支えないでしょう。その理由としては、いずれのプログラムも日本人学生向けにカリキュラムがカスタマイズされ、内容の一部、あるいはすべてが日本語による教授スタイルにアレンジされていることが挙げられます。
Fに至っては英国のプログラムであるにも関わらず、そのすべてが日本語で展開されるため、英語力不問となっています。

当校のMBA top-upプログラムの入学条件では、英語の試験結果やスコアの提出は求めないものの、「英語の読み書きができる方(高度なレベルは要求されない)」としております。
英語力の証明を必要としないのは、当校を日本のラーニングセンターとして認可している英国の資格授与機関:Qualifiとの取り決めによるものあり、当校の1つの特典でもあります。

効率的にMBAを取得するための最適なスキームを提供

当校のプログラムの第1ステージであるPGD課程は、講義は日本語、課題(アサインメント)は英語というハイブリッド形態で実施されます。
当校の講師陣は全員英語での講義も可能なバイリンガル教員ですが、あえて講義は日本語で実施しています。その理由としては、MBAのフレームワークや専門用語は、それらにはじめて触れる方々には一見での理解が難しいケースも多く、英語で講義を行うと十分な理解ができないまま各課目が終了してしまう危険性があるためです。
母国語である日本語で知識を取り込むことでより深い理解が可能になります。

一方で課題作成は英語となるわけですが、それにも大きな理由があります。
第2ステージにあたるアングリア・ラスキン大学でのMBA課程はすべてが英語で展開されますが、PGD課程の課題作成はそのMBA課程で必要となる最終課題の予行練習的な側面を持っており、PGD課程とMBA課程をつなぐブリッジの役割を果たしています。

日本語授業で深くMBAのフレームワークや知識を理解し、最終課題の予行練習として英語で課題を作成し、全編英語のMBA課程に進む、というスキームこそが、スムーズで効率的な英国MBAの取得には最適な道筋だと当校は考えています。

ぜひ「英語にもチャレンジする」気持ちでご入学を!

英語での課題作成には不安があるという方もいるかと思います。しかしながら、当校には英語にあまり自信がないという方々も数多く入学し、最終的にMBAを取得されています。
決して利用を推奨するものではありませんが、今は機械翻訳技術の発展が著しく、日本語で書いた文章をかなり高い精度の英文にできる翻訳サービスも増えています。そういったサービスを活用するのも1つの方法でしょう。

当校のプログラムはPGD課程からMBA課程に至るまで、英語のディスカッションをリアルタイムで行うような授業は存在しません。また課題のアウトプットは基本的にすべて筆記で求められるため、ある程度の時間を費やして課題を推敲できるというのが1つのポイントと言えます。

※MBA課程の最終課題では、口頭(英語)で自身の提出課題について説明を行う、「ビデオプレゼンテーション」の提出が必要です。ただしこれも事前収録のVTRを提出するものであり、リアルタイムでの英語のディスカッションは必要ありません。また、これらはあくまで現状(21年5月現在)の説明となります。MBA課程はアングリア・ラスキン大学が管理・管轄するプログラムのため、今後カリキュラムや内容が変更となる可能性がありうることを予めご了承ください。

「英語力に不安がある」という方には、MBAだけではなくぜひ英語にもチャレンジする気持ちでご入学いただければと思います。MBAの学習では、先行研究の把握などのために英語の論文や参考文献を読むことを避けては通れません。また各課目課題や最終課題を英語で執筆する行程は、確実に英語力の向上に寄与します。

当校のプログラムを修了して取得できるのは「英国の」MBA学位です。転職などの際は当然履歴書に記載いただくことになるかと思いますが、この学位の記述を目にした人はまず間違いなく皆さんを「英語ができる人」と見なすでしょう。英国のMBA学位を取得した方は、必然的に「英語ができるMBAホルダー」として扱われることを理解しておく必要があります。これはある意味、日本のMBA学位では得られない1つの特典でもあります。

「英語はできません」という評価を下げかねない弁明を避けるためにも、ぜひこの機に英語も克服していただければと思います。そうすることで確実にMBA取得後のキャリアがさらに広く開けることでしょう。